一人暮らしで賢く節約。自炊を始めるためのポイントとコツ。揃えたいキッチン用品

4月から就職や入学を迎え、一人暮らしを始める方もたくさんいらっしゃると思います。
今日は私自身が一人暮らしを経験した時の、自炊での失敗なんかを思い出して、一人分の自炊のコツをまとめてみようと思います。

自炊のメリット

近頃では500円もあれば暖かいご飯をお店で食べれるし、コンビニなんかのお惣菜やおにぎりも年々進化して美味しくなっています。
冷凍食品の進歩もすごいですよね。そういったものをうまく利用すれば、自炊をしなくても食べるものには困りません。それでも自炊をお勧めするのには理由があります。

やっぱり節約できる

便利で価格も手頃なファストフードや、コンビニ弁当ですがやっぱり出来たものを買うのと、自炊をするのではかかってくる食費は変わってきます。
例えば「焼うどん」麺ものは一人暮らしにはなくてはならないメニューですよね。
ご飯を炊かなくていいし野菜もお肉も食べられる。調理時間も短くてすぐに作れます。
一人暮らしじゃなくても手軽で早くて美味しいのでよく作ります。今日も和風焼うどん作りました。
コンビニで買うとだいたい400円くらいでしょうか。
家で和風焼うどんを作ると、(今日作った和風うどんの場合)

冷凍うどん 1玉   50円
人参   4/1本   15円
ピーマン  1つ  25円
牛肉    50g  100円
調味料(醤油、だしの素、塩胡椒)だいたい10円
ガスコンロ10分使用 6円弱
電子レンジ(冷凍うどんの解凍) 1円弱

イトーヨーカドーのネットスーパーでおよその材料費を算出しました。

ちょっと豪華に牛肉を使って作っても、だいたい200円くらいで作ることができるんです。
あとは少しの手間だけ。たった200円くらいならいいやと思うかもしれません。毎日だと30日間で6,000円にもなります。
外食と比べるともっとその差は開いてきます。
毎月6,000円という節約額は、新社会人にはなかなか大きな節約になるんではないでしょうか。いつもより1回飲みにいけますね。

自分好みの味にできるし、ダイエットのカロリー調整もできる

コンビニなどで買うお弁当やお惣菜はご飯の量や麺の量が選べません。
食べる量は人それぞれ。焼うどんにしても(焼うどんの話ばかり)麺はふた玉がいい人もいれば、半玉にして野菜を増やしたいという人もいます。
自炊するメリットは自分の好みの味付けや、材料で作れるという点です。
調理に使う全ての材料を自分で選んで作るので、何が入っているか完全に把握できます。健康に気をつけることもできますし、カロリーに気をつけることも簡単にできます。薄味にも濃い味にもできます。

賢く節約して、美味しいごはんを作るための自炊のコツ

いくら節約できるといっても、買ってきた野菜を毎回半分腐らせて捨ててしまったりしていては節約になりません。
高級な食材ばかり使って作るとコンビニ弁当よりもはるかにコストのかかるご飯になります。
自炊で賢く節約するためのポイントを抑えましょう。

食材を無駄なく使う

野菜をたくさん食べれる自炊はオススメ

一人暮らしだとありがちなのが、食材を食べきる前に腐らせてしまいロスしてしまうこと。
私も一人暮らしを始めた頃よくありました。
これを防ぐには、冷凍保存できないような食材をまとめ買いしないことです。面倒でもこまめに買い物に行くこと。
キャベツなんかは1玉で買ったほうがお得なんですが、腐らせて捨てるならちょっと割高な半玉を買うというような簡単なことです。

冷凍できる食材は冷凍保存します。それだと大容量のお得パックを買っても平気です。
お肉はだいたい1ヶ月は冷凍保存することができます。1回分ずつ小分けにしてラップに包みジップロックなどに入れて冷凍します。
解凍するときは朝のうちに冷蔵庫で解凍するとレンジで解凍するより美味しく、光熱費も節約できます。

チーズや、バター、卵なども冷凍できます。野菜でも冷凍できるものは沢山あります。思った以上に冷凍保存できるものは多いので、冷凍できるものは安売りの時に買って冷凍しておく。
節約のためにはロスを限りなく減らすこと大事です。

調味料を買いすぎない

料理本のメニューに合わせて、たくさんの調味料をどんどん買ってしまい冷蔵庫が調味料だらけということよくやりました。
お得な大きなサイズの醤油なんか一人暮らしでは、賞味期限が切れる前に無くなりません。
色んな料理に挑戦することは楽しいし素敵です。でも今後もずっと使うか?考えてから買うことをお勧めします。

最近は料理用にブレンドされた使い切りのスパイスや、一人分のお鍋が作れるお鍋の素なんかも充実していますよね。
割高に感じても、賞味期限を切らして捨てるよりはそういうのを利用するほうが節約になります。
醤油は賞味期限切れ間近になると味も全然違いますからね。(経験あり)

多めに作って次の日も食べる

一人暮らしの強い味方 カレー

カレーやシチュー豚汁などは翌日も食べられるようたっぷり作ります。
そうすると翌日の作る手間もなくなりますし、食材も使いきれます。カレーなんて二日目の方が美味しいですからね。
飽きるようならアレンジして食べます。まずはシチューを作って翌日カレー粉を入れてカレーに作り変えるとかできます。
うちの場合カレーを作ったら、1日目は普通にカレーライス。2日目はカレードリア。3日目は出汁を足してカレーうどんにしています。
気をつけないといけないのは腐らせないようにすること。汁物は思ったよりも痛むのが早いので冷蔵庫で保存した方がいいです。

ご飯も毎日一人分炊くのは面倒だし、電気代もかかるし、時間もかかるのでまとめて炊きます。1膳分ずつ小分けで冷凍して保存。食べる時にレンジで温めます。炊きたてご飯を熱々の状態で、ラップに包みそのまま冷ましてから冷凍すると美味しいです。この方法は、お米屋さんに教えてもらいました。冷凍ご飯を美味しく保存するコツです。

自炊で節約するために一番大事なこと

調味料を買いすぎないや、食材をロスしないに通じますが、家にある材料でご飯が作れるようになること!これが大事です。
今日はこれを作るから買い物に行こうではなく、冷蔵庫にあれがあるからこれを作ろうという意識を持つことです。
冷蔵庫の中のものをロスせずに使い切る!これ節約のためのポイントです。
これは一人暮らしに限らずです。冷蔵庫の中に何があるか把握して無駄な買い物を防いでください。

あるものでご飯が作れるというのは、料理上手になるためにははずせない「スキル」です。

これが出来ないと攻撃力はいつまでも上がりません。

まずは何を揃える?自炊生活に必要なキッチン用品

自炊が初めての方は何から揃えればいいか分からないと思います。
まずはこれは絶対にある方がいいというものを、少しづつ買うことをお勧めします。
いきなりプロの使う銅の鍋なんかを買っても使いこなせません。

一人暮らしの自炊にオススメのお鍋

一人暮らしにだから小さめのものを選びがちですが、小さすぎると他のことに使えません。
小さめのものと、カレーを作ったりパスタを茹でられる大きめのものこの2つで十分です。
お鍋って壊れないので、お金に余裕があるなら一生使えるものを買うのもありです。

大きめの鍋のポイントは蓋があることと、少し厚みのある方が美味しい煮込み料理が作れます。
テフロン加工のようなコーティングされたお鍋も初心者さんにはオススメです。
あとはフライパンがあればなんでも作れます。

ミルクパン ホーロー製

野田琺瑯 ミルクパン ポーチカ 12cm PO-12M

琺瑯のミルクパンはちょっとの野菜を茹でたり、ゆで卵を作ったり、味噌汁を作ったり、ココアを作ったり一人暮らしには必須のかわいいお鍋。
小さめのお鍋は12cm〜15cmくらいの大きさが便利です。
私の家にあるものは月兎のミルクパン。一人暮らしを始めた時に買って未だに使っています。
色がついてきたらキッチン用漂白剤につけると新品同様に綺麗になります。

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姫野作 雪平鍋(行平鍋)

姫野作 アルミ 本職用 手打雪平鍋(3mm厚) 16.5cm 1個

お味噌汁を作ったり、ちょっとした野菜を茹でたり、本格的な煮物も美味しく作れる日本のお鍋の代表とも言える雪平鍋。
こちらは職人さんがひとつひとつ手打で作っている伝統の片手鍋。
取手だけ取り替えることができるので一生使える素晴らしいお鍋です。
15cmから24cmまでサイズがあります。煮物などを作る場合は18cm以上がオススメ。

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超ロングセラー平野レミさんが考案したレミパン


ピコレミパン ブラウン RHF-210

みんな一度は見たことあるでしょう。平野レミさんが考案したレミパン。
煮物も、蒸し物も、炒め物も全部これでできる優れものでひとつで何役にも使えるお鍋は場所を取らなくて一人暮らしには最適です。
ふたの部分からは水や調味料を入れることもできます。24cmのものもあります。
そして、フライパン目玉焼きなら二枚くらいが焼ける大きさが便利です。
発売からかなりの年数が経ちますがずっと人気のあるお鍋です。

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テフロン加工のフライパン


パール金属 フライパン 18cm IH対応 フッ素加工 フォア H-1858

私の持論ですが、フライパンはテフロン加工の安いものをダメになったら買い換えるのが一番いい気がします。
銅のフライパンとか、鉄のフライパンは憧れますがこげつくことが多くて扱いがなかなか難しい。
初めての自炊ならなおさらです。テフロン加工のフライパンだと焦げ付きにくいし、価格もお手頃。
サイズは16cm〜20cmくらいが使いやすいです。

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一人暮らしにこれがあると便利な調理グッズ

ザルとボウル

柳 宗理 ステンレスボール 23cm 日本製

ハンバーグをこねたり、お好み焼きを混ぜたり、サラダをドレッシングと和えたり、お菓子を作ったり。
料理をするには必須アイテムのボウル。こちらも20cmくらいの大き目のものと、卵2個くらいが混ぜられる小さなものがあると便利です。
プラスチックのものでもいいですが、汚れの落ちやすいステンレスのものが好きです。
ザルは野菜の水切りなどをする時に必要になります。
ボウルもザルもニトリや100均なんかでもたくさん売られています。必要に応じてサイズを揃えましょう。

包丁

下村工業 ヴェルダン 三徳庖丁 165mm OVD-11

包丁は必須です。切れ味のいいものを一本あればいいと思います。
三徳包丁というのが一般的な包丁です。まな板も合わせて買いましょう。木製のものはおしゃれですがカビが生えやすいのでプラスチック製のものがいいと思います。漂白もできます。

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その他のキッチングッズ

そのほかに、菜箸、フライ返し、おたま、しゃもじ、おろし金などなどキッチンツールたくさんありますが、必要なものを少しずつ揃えていくといいと思います。100均でなんでも揃いますね。長く使いたい場合はシリコン製のものががオススメ。
そのほかには食器やキッチン家電ですね。こちらはまたの機会に記事をかかせてもらいたいと思います。

自炊を長く続けるためのポイント

自炊を毎日続けるためには、無理をしないということです。
春から新生活を始める方は、新しい職場や学校にも慣れないといけませんし、覚えることも沢山あります。
そこで無理に毎日自炊しなければ!と思い詰めるのはやめましょう。
時間がないときや、しんどい時は手を抜いていいのです。
たまの居酒屋やレストランでの美味しい食事は、自炊のモチベーションを上げてくれます。
美味しいものを食べることは料理上手になるための修行の一部です。こんなの作ってみたいと思えるからです。

料理が全く初めての方は料理自体がストレスになるかもしれません。
上手く出来なくて嫌になってしまうこともあるかもしれません。
でも料理はやればやるだけ上手くなるもの。コツコツと続けてみてください。まずは休みの日だけ作ってみるとかやってみるといいと思います。
おかずも何品もなくていいんです。毎日食べたいものが同じなら同じでいいんです。一人の食卓好きなようにしていいのです。

私が最近尊敬してやまない土井善晴先生の「土井家の「一生もん」2品献立 (講談社のお料理BOOK)」というレシピ本があります。
メインの料理とお味噌汁や副菜の2品献立がたくさん載っています。
載っているのは基本の和食や、オムライスやハンバーグみたいな人気の洋食まで。
嫌いな人はいないんじゃないかと思うお料理ばかりのセレクトです。
分量は4人前になっているので注意が必要ですが本当に美味しく作れるレシピです。料理の基本や、土井先生のコラムなんかもとても面白い。
料理を始める人にオススメなレシピばかりです。


土井家の「一生もん」2品献立 (講談社のお料理BOOK)

だんだん慣れてきたら、お弁当生活を始めるのもいいですね。
お弁当作りは楽しいです。四角い決められたスペースにいかに詰めるかパズルのような感覚です。